交通事故でけが。痛みはあるが、仕事が忙しくて通院できない。
質問
先日、車を運転中に後ろの車に追突されてしまいました。首と腰に痛みがあるのですが、どうしても痛みを我慢できないほどではありません。現在の仕事が大変忙しくて、病院に通院する時間がとれそうにありません。どうしたらよいですか。
弁護士の回答
仕事が忙しい人の場合は、交通事故での治療のためとはいえ休みをとることが難しいことが多いです。
しかし、大切な仕事も健康な体があってこそです。交通事故でけがをした場合には、後遺障害の心配もありますので、やはりお医者さんの指示にしたがって入通院等をして、しっかりと治療に専念すべきです。
まずは会社によく事情を説明して、治療のために休みを取得しましょう。
有給休暇が残っている人であっても、通院のためにあえて有給休暇を使う必要はありません。
欠勤となったことで減少した給料については、休業損害という形で加害者に請求できるからです。
加害者は、通常自動車保険に加入していることから、保険会社から支払ってもらうことになります。
仮に入通院に有給休暇を使った場合でも、事故がなければ有給休暇を使う必要はなかったのですから、休業損害を認めてもらいましょう。
また、事故により痛い思いや不自由な思いをした分については、慰謝料という形で請求することになります。
この慰謝料額は入院日数・通院期間等に応じて、ある程度支払われる額が決まってきます。
そのため、もし仕事で忙しいからといって痛いのを我慢して病院にあまり通っていなかったりすると、あとで慰謝料額が低く見積もられるなど不利益を受けることにもなりかねません。
保険会社の示談金額は低く提示される場合がありますので、疑問があれば弁護士に相談されることをお勧めいたします。