顧問弁護士の選び方
企業法務に関する知識・経験が十分であるか
弁護士の中でもそれぞれ得意とする業務は異なります。
自己破産や交通事故、離婚や相続など個人向けの業務が得意な弁護士
労務トラブルや債権回収など企業向けの業務が得意な弁護士
どんな弁護士であってもすべての領域に精通しているわけでは無いので、企業法務に関する経験とノウハウをしっかりと持った弁護士に依頼する事が重要です。
また、企業の法律問題には詳しくても、経済状況や業界の知識等は持ち合わせていないケースも考えられます。
依頼者の会社のビジネスの本質を理解できなければ、最適な解決策を提案することは難しいです。
その点でも経営者側の目線にたち、悩みを理解してくれる弁護士に頼むことが理想的です。
対応がスピーディーかつ親身であるか
顧問弁護士を依頼するメリットの一つは気軽に法律相談が出来るというという点が挙げられます。
顧問弁護士に相談したいような法律問題は顧客からのクレームや、従業員トラブルなど急に生じ、対応も急がれるケースが多いです。そんな時にすぐにレスポンスがされなければ、顧問弁護士を依頼するメリットが半減してしまいます。
顧問弁護士を選ぶ際には、継続的に連絡を取りやすく、相談しやすい弁護士を選ぶことが何より重要です。
トラブル対応だけでなく、提案をしてくれるか
有事の際のリスクヘッジのために顧問弁護士を依頼していても、特に相談するような内容がなく、月額費用だけ払っているというケースも多く見られます。
それでは、せっかくの顧問弁護士を活かしきれていません。
トラブルの原因はすでにあるものの、顕在化していないだけというケースもあります。それを見つけ出し、トラブルを予防するのも顧問弁護士の仕事です。就業規則は古いままではありませんか?残業代はしっかり払えていますか?
トラブルを未然に防ぐために積極的に動いてくれる弁護士はそう多くはないのでしっかり見極める必要があります。